運営委員長のご挨拶(2022年度)

運営委員長のご挨拶

2022年度ヒューマンコミュニケーショングループ運営委員長 渡辺 昌洋(NTT)

 

 2022年度のヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)運営委員長を務めさせていただきますNTTの渡辺昌洋です。どうぞよろしくお願いいたします。私はNTTでヒューマンインタフェースの研究に取り組み、ユニバーサルデザイン、人間中心設計、デザイン思考を中心に研究を行ってきました。ヒューマンコミュニケーション基礎研究会の副委員長を務めて以来、HCGシンポジウムの運営などHCGの運営に取り組んできました。様々な方たちと様々な経験を積ませていただく機会を得て、とても感謝しています。今回、運営委員長としてHCGの活動を盛り上げるため、微力ながら貢献したいと思います。

 

 近年はコロナ禍で、親族も含め、人と自由に会うことができなくなり、大きなストレスを感じた方も多いのではないでしょうか。人とのコミュニケーションの大切さを痛切に感じます。そんな中、遠隔コミュニケーション技術が日常的に活用されるようになり、ライフスタイルや働き方も大きく変わりました。ある部分では便利になり、また、ある部分では不便にもなりました。これまでの価値観も大きな転換を迫られています。

 

 現代は不確実性の時代、複雑性の時代などと言われます。新たな社会を作るため、新しいアイデアを生むためには様々な分野の人の協業が不可欠です。HCGでは以前から、心理、生理、医療、人文、社会、言語、教育、芸術など、様々な専門家が集まり、ヒューマンコミュニケーションに関する議論が行われてきました。学会では、限定された分野の専門家が集まるのが通常ですが、HCGのような分野横断的な集まりは非常に貴重であり、今後ますます重要になっていくと思います。

 

 HCGの価値を持続的に提供し、さらに高めていくために、多様な人々がより集まりやすいHCGに向けて取り組みを進めます。HCGの仲間づくりを進めます。信学会の内外に向けてHCGの活動をわかりやすくアピールして、さらに多様な人が多く集い、交流し、議論する場を活性化します。信学会会員以外の方や若手の研究者にも気軽に参加してもらえる仕組みを検討していきます。HCGが皆様の研究を推進する場となるよう、運営委員会のメンバーと協力し活動を行っていきたいと思います。

 

  今年のHCGシンポジウム2022は12月にハイブリッド開催です。香川県高松市のサンポート高松で久しぶりに対面での議論を行うことも予定しています(詳しくはニューズレター2022年度No.1の3つ目の記事をご覧ください)。様々な分野の方が参加されますので、今までに参加したことのない方も、ぜひご参加ください。

 

 最後に、HCG登録のお願いです。電子情報通信学会会員の皆様は、追加料金なしでHCGにご登録いただけます。マイページにログインいただいてご登録いただければ、HCGのニューズレターや各種案内をお送りいたします。もし、身近にHCGに登録されていない方がいらっしゃれば、お知らせしていただけると幸いです。