運営委員長のご挨拶(2005年度)

これからの情報化社会のあり方を考えるHCG

2005年度ヒューマンコミュニケーショングループ運営委員長 乾 敏郎(京都大学)

2005年度運営委員長

平成17年度の運営委員長を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

平成7年度より発足しましたヒューマンコミュニケーショングループも10年を過ぎ、大きく成長して参りました。 現在の会員数は約1000名です。今年度は、4つの第1種研究会すなわち、ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS)、 ヒューマン情報処理研究会(HIP)、マルチメディア・仮想環境基礎研究会(MVE)、福祉情報工学研究会(WIT)と第2種研究会Webインテリジェンスとインタラクション研究会(WI2)が活動しております。 秋には第3種研究会も1件立ち上がる予定です。

現在社会は、高度な情報化が進む一方、人間の心の問題を中心とするさまざまな社会問題が生じています。 本ヒューマンコミュニケーショングループはこのような人間社会の問題を直視し、少なからずその解決に 貢献しなければならないと考えております。 それができるのは電子情報通信学会では我々のグループをおいて他にはありません。

昨年度は西田豊明委員長を中心に、グループ活動に必要な情報基盤の整備を中心とする透明化を行われ、 ホームページの改訂も大幅に行われました。 また、情報保障WGを立ち上げ、従来の情報保障方式の実践的評価や投稿時の情報保障に関するガイドライン 「学会論文作成・発表アクセシビリティガイドライン」作成を中心とする活動を行われました。本年度は前年度の成果をふまえて、以下のような活動目標を立てています。

まずこれまで各研究会は活発な活動をされていますが、研究会間の横断的活動の推進が必要かと考えます。 そのため何度か研究会委員長の会合を持ちたいと考えております。 また本グループの成果を広く情報発信できる場として、電子情報通信学会の論文誌における ヒューマンコミュニケーション特集号の企画を推進する必要があると考えてます。また、情報保障マニュアルなどを研究会を通じて実践していくことなど、情報保障に関する検討の 推進を行いたいと考えております。

冒頭にも述べましたように、ヒューマンコミュニケーショングループは設立以来10年を経過しました。 今後グループの存在意義など原点に立ち返ってこの分野のさらなる発展のためにどのような方向で 活動を推進していくべきかなど、皆様からのご意見を賜りながら検討していきたいと考えております。 ご協力のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。